「ひらがな・カタカナの練習ドリル、いろいろあって、どれを選べばいいか分からない……」
書店にもネットにも、本当にたくさんのドリルがありますよね。わたしは小学校の教員を10年つとめ、いまは3人の子ども(うち1人が小1)を育てています。今日は、「教員はドリルのどこを見て選ぶか」という視点で、後悔しない選び方をお伝えします。
先にお伝えすると、ドリル選びで大事なのは「有名かどうか」より「書き順・お手本・分量がその子に合っているか」です。具体的に見ていきましょう。
この記事でわかること
- ひらがな・カタカナドリルを選ぶ「5つのチェックポイント」(教員の選び方)
- つまずきやすいポイントと、ドリルでのカバーの仕方
- タイプ別のドリルの選び方
教員が見る「ドリル選び5つのチェックポイント」
① 書き順が大きく・はっきり示されているか
最初に正しい書き順で覚えると、あとがとてもラクです。番号や矢印で書き順がはっきり示されているか、まず確認してください。最初にクセがつくと、直すのに何倍も手間がかかります。
② なぞり書き→自分で書く、の段階があるか
いきなり「自分で書く」は、小1にはハードルが高いです。「点線をなぞる→お手本を見て書く→何も見ずに書く」と、少しずつ難しくなる段階があるドリルは、無理なく上達できます。
③ マス目が大きく、とめ・はね・はらいを意識しやすいか
低学年は、まだ手が小さく、力の加減も難しい時期。マス目が大きく、十字の補助線があると、字のバランスを取りやすくなります。とめ・はね・はらいの形が分かりやすいお手本かも見ておきたいです。
④ 1日の分量がちょうどいいか
1ページが多すぎると、続きません。「1日1〜2文字」「1日1ページ」など、無理なく続けられる分量に区切られているかは、地味ですがとても大事なポイントです。
⑤ 子どもが「やりたい」と思える見た目か
イラストやごほうびシール、好きなキャラクターなど、子どもの気分が上がる工夫があると続きやすくなります。中身が良くても、開いてくれなければ意味がないので、ここも侮れません。

つまずきやすいポイントと、ドリルでのカバー
- 「は・ほ・ま」など形が似た字:違いをていねいに練習できるページがあると安心
- 「っ・ゃゅょ」など小さい字:書く位置やマス目の使い方を示したドリルが◎
- カタカナの「シ・ツ」「ソ・ン」:方向の違いを意識できる工夫があると混乱しにくい
これらは、教室でも多くの子がつまずくポイントです。似た字を並べて比べられるドリルだと、違いを意識しやすくなります。
タイプ別の選び方
- これから初めて練習する子 → なぞり書きが多く、書き順が大きいもの
- ある程度書ける子 → 言葉・文を書く練習や、少しレベルの上がるもの
- 続けるのが苦手な子 → シールやごほうび、好きなキャラクターのもの
教室でたくさんの子を見てきて感じるのは、伸びやすい子は「書き順を守る」「1日の分量を守りすぎず、その日の様子で加減する」「お手本をよく見てから書く」の3つが自然にできていることが多い、ということです。反対につまずきやすいのは、書き順を飛ばして自己流のクセがついてしまったり、1回にたくさん書かせすぎて「もう疲れた」となってしまったりするケースでした。見た目の好み(好きなキャラクターやシールなど)で選んであげるだけで、続きやすさがぐっと変わることもよくあります。どのドリルを選ぶにしても、この3つを意識してあげると、お子さんに合った使い方がしやすくなると思います。
今回はあえて特定の商品名を挙げず、選び方の基準をお伝えしました。書店やネットストアで、上の5つのポイントを確認しながら選んでみてくださいね。
まとめ
ひらがな・カタカナのドリルは、「書き順・段階・分量・見た目」がその子に合っているかで選ぶと失敗しません。最初に正しい形・正しい書き順で身につけてあげると、あとの学習がぐっとラクになります。お子さんに合う一冊を、一緒に探してみてくださいね。
あわせて読みたい方には、タブレット vs 紙の記事や、通信教育おすすめ5選比較の記事もおすすめです。
――――――――――
元小学校教員(指導歴10年)/3児を育てる現役の親(うち1人が小1)
教室で見てきたことと、わが子で試したことを土台に書いています。
「正解」ではなく「一緒に考えるヒント」として読んでもらえたらうれしいです。

コメント