「小学生の通信教育、進研ゼミ・スマイルゼミ・Z会・RISU・すらら……名前は聞くけれど、結局どれがうちの子に合うんだろう?」
そんなふうに、たくさんの選択肢を前に立ち止まってしまうお母さん・お父さんは多いと思います。わたし自身、小学校の教員を10年つとめ、いまは3人の子どもを育てています(うち1人が小1)。教える側と、選ぶ側。両方を経験して見えてきた「比べ方のものさし」を、今日は本音でお伝えします。
先にお伝えしておきたいのは、「どれが一番いいか」ではなく「うちの子に合うのはどれか」で選ぶのが正解だということです。同じ教材でも、ハマる子とそうでない子がはっきり分かれます。だからこそ、まずは選び方の軸を持つことから始めましょう。

この記事でわかること
- 通信教育を選ぶときに見るべき「5つのものさし」(元教員の着眼点)
- 主要5サービス(進研ゼミ・スマイルゼミ・Z会・RISU・すらら)のざっくりした立ち位置の違いと料金の目安
- タイプ別に、どんな子にどれが向きやすいかの考え方
※料金やキャンペーンなど、変わりやすい情報は最新の公式サイトでご確認ください。この記事では「選び方の考え方」を中心にお話しします。
元教員が見る「通信教育を選ぶ5つのものさし」
口コミやランキングを見る前に、まず「自分の家では何を大事にしたいか」を決めておくと、迷いがぐっと減ります。わたしが大事だと思う軸は、次の5つです。
① 学習スタイル(タブレット型か、紙の教材か)
いちばん大きな分かれ目がここです。タブレット型は「自分から進めやすく、丸つけが自動」。紙の教材は「書く力がつきやすく、目が疲れにくい」。低学年のうちは、鉛筆で書く経験そのものが大事な時期でもあるので、ここはご家庭の方針が出るところです。
② レベル感(基礎をていねいに/応用・先取りまで)
「学校の内容をしっかり定着させたい」のか、「もう少し難しい問題にも挑戦させたい」のか。同じ通信教育でも、教材によって得意なゾーンが違います。お子さんが今つまずき気味なのか、物足りなさそうなのかで、選ぶ方向が変わります。
③ 続けやすさ(ごほうび・キャラ・ゲーム性)
低学年でいちばん大事なのは「毎日ちょっとでも続くこと」です。教材選びの段階で「この子はごほうびやキャラで気分が上がるタイプか、それとも静かにコツコツが好きか」を考えておくと、合う・合わないが見えてきます。
④ 親の手間(丸つけ・声かけがどれくらい必要か)
意外と見落とされがちですが、これはとても大切です。共働きで時間が取りにくいご家庭なら、丸つけや採点が自動で、子どもが一人でも進めやすい教材のほうが続きます。逆に、親子で一緒に取り組む時間を大事にしたいなら、紙の教材も魅力的です。
⑤ 料金・継続のしやすさ
毎月のことなので、無理なく続けられる金額かどうかも大事な軸です。タブレット代が別にかかるもの、月々の料金だけのものなど仕組みがさまざまなので、トータルで考えると後悔が少なくなります。

主要5サービスのざっくりした立ち位置と料金の目安
ここからは5つのサービスを、上の「ものさし」に沿って整理します。細かい料金・スペック・キャンペーンは変わりやすいため、断定は避け、最新は必ず公式サイトでご確認いただく前提でお読みください。
| サービス | 主なスタイル | 向きやすいタイプ(一般的な傾向) | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 進研ゼミ小学講座 | タブレット/紙が選べる | 続けるしくみ・ごほうびで気分が上がる子 | 学年により月3,000円台後半〜7,000円台程度 |
| スマイルゼミ | タブレット中心 | 一人で進めたい・丸つけ自動がいい家庭 | 月3,630円(税込)〜+タブレット代9,980円(税込10,978円) |
| Z会(1・2年生) | 紙/タブレットが選べる | じっくり考える・応用や記述まで伸ばしたい子 | スタンダード月3,672円〜(12か月一括) |
| RISU算数 | タブレット(算数特化) | 算数を得意にしたい・先取りしたい子 | 基本料が年間35,376円(税込・月換算約2,948円)+利用料が従量制(月上限8,778円税込) |
| すらら | タブレット(無学年式) | つまずきを戻って学び直したい子 | 小学コース目安 月8,000円前後(税込8,800円前後) |
※上の「向きやすいタイプ」は、あくまで一般的に語られる傾向をもとにした整理です。料金は2026年時点で確認できた情報をもとにした目安で、学年・支払い方法(12か月一括/6か月一括/毎月払い)・時期によって変わります。契約前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
公式情報だけでは分かりにくいのが、「無料お試し・資料請求の有無」「途中でやめるときの条件」です。多くのサービスに無料の資料請求や体験教材があるので、契約前に取り寄せて、実物を見てから決めることをおすすめします。
タイプ別:どう選ぶ?(考え方のヒント)
最後に、選び方の考え方を整理します。あくまで「ヒント」なので、最終的にはお子さんの様子を見て決めてくださいね。
- 一人でサクサク進めてほしい・親の丸つけ負担を減らしたい → タブレット中心の教材が向きやすい
- 書く力・考える力をじっくり育てたい → 紙の教材/記述に強い教材を検討
- 特定の教科(とくに算数)を伸ばしたい → その教科に特化した教材も選択肢に
- すでにつまずきがあり、学び直したい → 学年にとらわれず戻れるタイプが安心
多くの通信教育には、お試し教材や資料請求があります。いきなり決めず、2〜3社の見本を取り寄せて、子どもの食いつきを見てから決めるのがいちばん失敗が少ない方法です。これは教材選びでも、教室で教具を選ぶときでも同じでした。
まとめ:比べる前に「うちの軸」を決める
通信教育選びは、「人気だから」ではなく「うちの子と、うちの家庭に合うか」で見ると、ぐっとラクになります。今日お伝えした5つのものさし(スタイル・レベル・続けやすさ・親の手間・料金)を手元に置いて、お子さんの様子と照らし合わせてみてください。
タブレット中心の教材が気になる方は「スマイルゼミってどう?元教員が仕組み・料金・向き不向きを解説」「進研ゼミ小学講座は実際どう?元教員の評価とデメリット」も参考にどうぞ。紙とタブレットで迷っている方には「タブレット学習 vs 紙のドリル|低学年はどっち?」、続けやすさを重視したい方には「伸びる子の家庭に共通していた習慣|10年で見えたこと」もあわせてお読みください。
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元小学校教員(指導歴10年)/3児を育てる現役の親(うち1人が小1)
教室で見てきたことと、わが子で試したことを土台に書いています。
「正解」ではなく「一緒に考えるヒント」として読んでもらえたらうれしいです。

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